2010/03/24

漢方薬の副作用と瞑眩(めんげん)の違い

最近は、東洋医学が見直され、通常の病院でも「漢方薬」を処方される事も多くなってきました。
2000年以上もの歴史のある漢方薬は、特に慢性疾患や体質改善を必要とする疾患の改善に効果があります。
ところで、漢方薬は化学合成された「西洋薬」とは異なり、自然界のものから作られるため、効き目が穏やかで副作用はないと思われがちですが、使い方によっては、副作用の症状が現れることがあります。
漢方薬の副作用としては、むくみ、胃腸障害、血圧上昇、尿量の減少、間質性肺炎などが良く知られています。

また、漢方薬には瞑眩(めんげん)というものがありますが、これは漢方薬独特の症状で、副作用と間違えやすいので注意が必要です。
瞑眩(めんげん)とは、ひと言で言えば「好転反応」のようなものですが、漢方薬による治療中に症状が一時悪化し、その後回復するという経緯をたどります。瞑眩(めんげん)の多くは、漢方薬を飲んでから1~2日後に現れる事が多いようです。
副作用が出た場合は、そこで漢方薬の服用をストップする必要がありますが、瞑眩(めんげん)の症状が出た場合は、漢方薬の服用を続けるうちに症状が改善したり、軽減してきます。

しかし、漢方薬の副作用と瞑眩(めんげん)の違いは、一般人には判断が非常に難しいとされています。
そのため、漢方薬の使用に関しては専門医か、または漢方薬に詳しい薬剤師の指示のもとに服用する事が大切です。

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