2010/03/07

多重花粉症が増えている

本格的な花粉症のシーズンになりました。
すでに、スギ花粉による花粉症の症状に悩まされているシニアの方も多いと思いますが、最近はスギ花粉以外の他の花粉にもアレルギー反応を起こす「多重花粉症」が増加しているそうです。
「鼻すっきりの健康学 花粉症に負けない知識と『粘膜1本注射療法』」(講談社)の著者である耳鼻咽喉科専門アレジオ銀座クリニックの呉孟達(ご・もうたつ)院長によると、同クリニックを受診した鼻炎症状を訴える患者の約60%に2種類以上の花粉アレルギーが見られたという事です。

スギ花粉は、2月下旬から4月中旬に飛散量のピークを迎えますが、他にもヒノキ(3月中旬から4月下旬)、カモガヤ(5月上旬から6月下旬)、ブタクサ(8月中旬から9月下旬)、ヨモギ(9月中旬から9月下旬)ハンノキ(3月中旬から4月中旬)などが花粉症を引き起こすものとして知られています。
また、花粉ばかりでなくハウスダストやダニ、カビ、動物の毛などを抗原とするアレルギーを合併している人も増えているそうです。

このように、花粉症やアレルギー性鼻炎などの症状の原因となるものは私たちの身近にいくつも存在するわけですが、2種類の花粉に反応する場合を「2重花粉症」、3種類の場合は「3重花粉症」という事になります。
呉孟達(ご・もうたつ)院長によると、こうした多重花粉症の場合は、鼻の粘膜が炎症を起こしている期間が長く、抗原に対する粘膜の防衛機能が落ちているため、アレルギーの重症化や多重化につながるとして注意を促しています。

現在は、花粉症の新しい治療法も色々と確立されていますので、スギ花粉症と言えども放置しないようにする事が大切です。

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