2010/06/07

シニアと食中毒予防

6月から9月にかけて、日本では食中毒が最も増える時期です。食中毒は、食中毒菌や食中毒菌が出す毒素に汚染された食品を食べることが原因で発症しますが、食中毒菌は高温多湿の環境で活動が活発化するため、この時期に食中毒の発生も多くなるのです。
代表的な食中毒菌には、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、サルモネラ、黄色ブドウ球菌、O157(腸管出血性大腸菌)などがあります。

食中毒は、健康で体力があればたとえ食中毒菌が体の中に入っても発症しないことが多いのですが、注意しなければならないのは、持病のあるシニアの方や抵抗力が弱い乳幼児や高齢者です。時には命にかかわることもありますので、吐き気、嘔吐、腹痛、高熱、下痢、血便などの症状が出たら、早めに医師の診断を受けましょう。

食中毒を予防するためには、食品に細菌が感染しないように調理の前や食事の前には手を良く洗うことが大切です。野菜や魚介類なども流水で良く洗い、肉類は中まで十分に火を通すようにしましょう。食中毒菌の殆どは、75度C以上の熱で1分間以上加熱することにより、死滅します。
まな板や包丁などの調理器具はまめに洗浄、消毒を行い、生魚や生肉などを調理した後は熱湯をかけておきましょう。
また、この時期は食中毒を防ぐために電子レンジを大いに活用しましょう。お店やコンビニで購入した惣菜やお弁当は、電子レンジで加熱してから食べると安心です。冷凍品を解凍する場合も常温で解凍するより、電子レンジを利用したほうが、安全性が高くなります。

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