2010/06/14

α(アルファ)リポ酸の副作用に注意

「α(アルファ)リポ酸」は、体内で代謝を助ける働きを持つ補酵素の一つで、もともとは医薬品として扱われて来ました。そのすぐれた効能が認められ2004年の基準改正でサプリメントとして売られるようになりました。
αリポ酸のサプリメントは、血糖値を下げたり、血液をサラサラにしたり、肌を美しくする美肌効果があります。また代謝を上げるので、ダイエット効果につながり、抗酸化と抗炎症作用は、老化防止(アンチエイジング)に役立ちます。

シニアの方の生活習慣病予防にも役立つため、αリポ酸のサプリメントをおすすめしたいのですが、最近になって副作用があることがわかって来ました。それが「自発性低血糖症」と言われるものです。
「自発性低血糖症」とは、血糖値を下げる薬を使っているわけではないのに低血糖になるものを言っています。「自発性低血糖症」は重症になると、昏睡状態に陥ることがあります。

厚生労働省研究班(主任研究者・内潟安子東京女子医大糖尿病センター教授)がまとめた「自発性低血糖症」の全国調査では、2007年から3年間で少なくとも17件の「自発性低血糖症」が起きていたことがわかりました。

この「自発性低血糖症」は、αリポ酸のサプリメントを摂っている人全員がなるわけではなく、SH基と呼ばれる構造を持つ薬やサプリメントを服用すると、発症しやすいと言われています。
αリポ酸のサプリメントを使用する場合、「動悸・冷汗・ふるえ」などの症状が現れたらすぐに受診するようにしましょう。

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